月が蒼く輝く夜は…

塞翁が馬 人生模索中

着物憑き

お題「#おうち時間
図書館にリクエストをすると読みたい本を近くの図書館で借りられるのでよく利用する。
コロナ禍のため約ひと月貸し出してもらえるのでゆっくり読む事が出来た。

着物憑き。

私は着物教室に通うようになり一年が経つ。
昔から習ってみたい気持ちはあったのだがきっかけとタイミングがなかった。
今回のきっかけは母の箪笥の整理をしていた時。
気が付いたら部屋中に着物を広げて三面鏡の前で母の着物を纏っていた。
それから着物を知りたくて、本、雑誌、インターネットで調べ、次は物を見たくていてもたってもいられなくなった。デパートの着物売り場、着物雑貨屋、母の利用していた呉服屋に足を運んだ。何かに取り憑かれたように…。
今も着物教室は楽しい。私に憑いているものはきっとまだそのままなのだろう。
いやその前に、娘の成人式の為に私の振り袖と帯等一式を出した。
当時も自分の振り袖と帯は気に入っていたが、数十年越しに見てまたその時以上に惚れ惚れとした。価値云々は全くの無知。色合いや柄、肌触りに吸い込まれる感覚に陥った。
娘は私より遥かにこの振り袖が似合った。
自分の振り袖に導かれたのか……

私の首筋にも衣装ぼくろがある。
これも偶然……?